NSF、低次元半導体技術の実用化に向けた投資を発表、米国のマイクロエレクトロニクス分野でのリーダーシップ確立を目指す
NSF invests in translating low-dimensional semiconductor technologies to establish U.S. leadership in microelectronics
米国国立科学財団(NSF)は、低次元半導体技術を研究室レベルから実用化へと移行させ、米国の製造業者が先端マイクロエレクトロニクスを開発・展開できる基盤を確立するためのイニシアチブを発表した。この「NSF ELEGANT(NSF Ecosystem for Low-dimensional Electronics: Growth, Assembly, Nanoelectronics, and Translation)」プログラムは、人工知能、高性能コンピューティング、先進通信、国家安全保障および経済競争力に不可欠な技術分野における次世代能力の実現を目指す。NSF ELEGANTは、先端マイクロエレクトロニクス製造技術のリスクを低減し、産業界がタイムリーかつ信頼性の高い採用判断を行えるようにすることを目的としている。プログラムの進捗は各段階で産業界のパートナーによって検証され、製造業者が採用準備のできた技術のみが推進される。NSFは、エコシステムコーディネーターおよび5つのテーマ(製造可能な材料プラットフォーム、プロセス技術とプロセス設計キット、デバイス・回路・フルチップの実証、製造準備と移行、AIによる加速)における専門パフォーマーチームを募集するため、Other Transaction Agreement Solutions Offering(OTASO)を発行した。
- 米国国立科学財団(NSF)が、低次元半導体技術を研究室レベルから実用化・製造へ移行させる「NSF ELEGANT」プログラムを発表した。
- NSFはエコシステムコーディネーターと、製造可能な材料プラットフォーム、プロセス技術とプロセス設計キット、デバイス・回路・フルチップの実証、製造準備と移行、AIによる加速の5テーマの専門チームを募集するOTASOを発行した。
- プログラムの進捗は各段階で産業界のパートナーが検証し、採用準備のできた技術のみを推進する体制とし、先端マイクロエレクトロニクス製造技術のリスク低減を狙う。
- 対象領域は人工知能、高性能コンピューティング、先進通信、国家安全保障および経済競争力に不可欠な次世代能力の実現とされている。
NSFが低次元半導体(2D材料系ナノエレクトロニクス)の実用化・製造移行に特化したELEGANTプログラムを立ち上げ、OTASOでエコシステムコーディネーターと5テーマの専門チームを公募した点は、米国政府の半導体製造エコシステムへの資金配分が「素材〜プロセス〜チップ実証〜製造移行」の一気通貫支援に踏み込んだことを意味する。各段階で産業界パートナーが検証し、採用準備が整った技術のみを推進する仕組みは、研究資金の商業化効率を高める設計であり、2D材料・プロセス設計キット(PDK)・AI活用の加速に関与する装置・材料・EDAベンダーにとって中期的な受注機会につながる。NSFは資金配分の主体だが具体的な契約額や参加企業は未公表のため、採択チームの発表が出た時点で受益企業を見極めたい。