アンモニア燃焼におけるアンモニア分解がNOx排出量に与える影響
Impact of Ammonia Cracking on NOx Emissions in Turbulent Ammonia Combustion
本論文では、異なる当量比におけるアンモニア分解が燃焼中のNOx排出量に与える影響を調査した。Ansys Fluentを用いたCFDシミュレーションにより、当量比とアンモニア分解率の異なるケースを検証した。主な結果として、アンモニア分解率が約60%でNOx排出量が最大となり、その後急激に減少し、完全に分解されたアンモニアではピーク時の1桁以上少ないNOx排出量となった。これらの結果は、燃焼前にアンモニアを完全に分解することで、通常アンモニア燃料に関連する高いNOx排出量を大幅に削減できる可能性を示唆している。
- Ansys Fluentを用いたCFDシミュレーションで、当量比とアンモニア分解率を変えた条件のNOx排出量を検証した。
- アンモニア分解率約60%でNOx排出量が最大となり、その後急減、完全分解時はピーク時の1桁以上少ないNOx排出量となった。
- 燃焼前にアンモニアを完全分解することで、アンモニア燃料特有の高いNOx排出量を大幅削減できる可能性が示唆された。
アンモニア燃料の課題であるNOx排出について、燃焼前の完全分解で大幅削減できる可能性を示したシミュレーション研究。実機検証や分解用エネルギーコストの検証は今後の論点だが、アンモニア焚き発電・舶用燃料へ投資する企業にとって脱炭素と環境規制対応を両立しうる設計指針になり得る。