ソニー、プレイステーションストアでのデジタルゲームの「所有権」表示に関する集団訴訟で争う
List of references on Sony websites to players "owning" their digital games
カリフォルニア州のプレイステーション購入者4名が、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)を相手取り、デジタルゲームの購入時に「所有権」があると誤認させる表示で、実際には限定的で取り消し可能なライセンスしか提供されていないとして集団訴訟を起こした。訴状では、プレイステーションストアが「今すぐ購入」や「購入確定」といった所有権を示す言葉でデジタルゲームを宣伝しているが、購入ボタンの直前に表示されるライセンス開示は小さく目立たない文字で、カリフォルニア州法が要求する明確かつ顕著な表示に満たないと主張している。2026年6月18日に提訴され、SIEは利用規約に基づき仲裁を申し立てるか、訴訟の却下を求めた。SIEは、合理的な消費者がデジタルゲームの所有権を取得したと信じることはあり得ないと反論している。この訴訟は係争中であり、2026年10月1日に審理が予定されている。記事では、ソニー自身のウェブサイトやサポートページ、過去のコミュニケーションにおいても、デジタルゲームの「所有」や「オーナー」といった言葉が使用されている例を多数挙げ、訴訟におけるソニーの主張と矛盾する可能性を指摘している。2026年3月31日までの四半期におけるゲーム販売の85%がデジタルであり、ソニーは2028年1月以降、新規プレイステーションゲームの物理ディスク製造を終了し、デジタル配信に移行すると発表している。
- カリフォルニア州のプレイステーション購入者4名が、デジタルゲームの「所有権」を誤認させる表示についてSIEを相手取り集団訴訟を提起。2026年6月18日に提訴され、2026年10月1日に審理が予定
- SIEは利用規約に基づき仲裁を申し立てるか訴訟却下を求めて争う姿勢で、合理的な消費者が所有権を取得したと信じることはあり得ないと反論
- 2026年3月31日までの四半期においてゲーム販売の85%がデジタル
- ソニーは2028年1月以降、新規プレイステーションゲームの物理ディスク製造を終了しデジタル配信に移行すると発表
ソニーのデジタルゲーム販売で「所有権」表示をめぐる集団訴訟が提起され、2026年10月1日に審理予定という点は、プラットフォーマーのデジタル配信ビジネスにおける法的・規制リスクを投資家が注視すべき材料。特筆すべきは、2026年3月31日までの四半期でゲーム販売の85%がデジタル、かつ2028年1月以降は新規タイトルの物理ディスク製造を終了するとの発表。デジタルシフトが進むほどライセンス表示の適法性や消費者保護規制へのエクスポージャーが拡大し、敗訴時の損害賠償・表示義務変更・解約権拡大などが収益構造や顧客離れに波及しうる。物理ディスク廃止は利益率改善要因である一方、訴訟の帰趨がデジタル販売戦略の前提を揺るがすリスクとして並行して評価したい。