クリック不要でスマホをハッキングできるスパイウェア、ICEが200万ドルの契約
ICE Has a $2M Contract for Spyware That Can Hack Phones Without a Click
Paragon Solutions社が開発した商用スパイウェア「Graphite」は、リンクのクリックや添付ファイルの開封なしにスマートフォンに侵入できる。この技術は欧州でジャーナリストや移民活動家を標的とした監視活動に関連しており、米国移民・関税執行局(ICE)はParagon社と200万ドルの契約を結んでいる。GraphiteはWhatsAppやSignalなどのメッセージアプリから情報を収集でき、エンドツーエンド暗号化されていても復号後のメッセージを読み取ることが可能。ゼロクリック攻撃は、電話が受信メッセージやファイルを自動的に検査する際の脆弱性を悪用する。Citizen Labは2024年後半にGraphiteのゼロクリックエクスプロイトを検出し、WhatsAppは2025年1月に約90ユーザーに警告を発した。イタリアの検察は、ジャーナリストや活動家のスマートフォンからスパイウェアの痕跡を発見したと発表した。また、GraphiteはiPhoneも標的にできることが確認されており、Appleは脆弱性を修正した。ICEは2024年9月にParagon社と契約を結んだが、当初はストップワークオーダーが出され、その後解除された。契約内容は不明瞭で、ICEがこの技術をどのように使用するかは明らかにされていない。
- Paragon Solutions社の商用スパイウェア「Graphite」はゼロクリック攻撃でリンククリックや添付ファイル開封なしにスマートフォンへ侵入できる
- 米国移民・関税執行局(ICE)はParagon社と200万ドルのスパイウェア契約を締結した
- Citizen Labは2024年後半にGraphiteのゼロクリックエクスプロイトを検出し、イタリアの検察はジャーナリストや活動家のスマートフォンからスパイウェア痕跡を発見と発表
- GraphiteはWhatsAppやSignalなどのメッセージアプリから情報を収集でき、エンドツーエンド暗号化されていても復号後のメッセージを読み取ることが可能
- GraphiteはiPhoneも標的にできることが確認され、Appleは脆弱性を修正した
商用スパイウェア市場においてゼロクリック攻撃技術が実用化段階に入ったことを示す重要な事例。Paragon Solutionsの「Graphite」はクリック不要でスマホに侵入し、暗号化されたメッセージアプリの復号後データまで取得可能という、エンドツーエンド暗号化の限界を突く技術的脅威を提起している。政府系機関による商用スパイウェア調達(ICEの200万ドル契約)が明らかになり、規制・セキュリティ対策市場への影響が注目される。セキュリティ対策企業やエンドポイント防御・検出技術への投資判断に示唆を与えるニュース。