チューナブルな負のポアソン比応答と強化された面内機械的性能を持つ新規再entrantハニカム構造
A Novel Re-Entrant Honeycomb with Tunable Auxetic Response and Enhanced In-Plane Mechanical Performance
本研究では、エネルギー吸収材として注目されている再entrantハニカム構造の面内剛性および耐荷重能力の限界を克服するため、コサイン曲線壁とX字型リガメントを持つX-CRSと呼ばれる新しい構造を提案した。PLA材料を用い、X字型リガメントの角度が異なる3つのX-CRS構成を積層造形し、準静的圧縮試験と有限要素シミュレーションで検証した。その結果、X-CRS-30構成が最も高い耐荷重性能を示し、弾性率、破壊応力、プラトー応力がそれぞれ約148%、133%、102%向上し、平均比エネルギー吸収量(SEA)は1.225 ± 0.015 kJ kg−1と最も高かった。圧縮ひずみεc = 0.20において、数値計算上の実効ポアソン比は、CRS、X-CRS-10、X-CRS-20、X-CRS-30でそれぞれ-0.676、-0.609、-0.376、+0.156であった。X-CRS-20は安定した段階的破壊を伴う負のポアソン比を維持したが、X-CRS-30は負のポアソン比を犠牲にして剛性とエネルギー吸収を優先した。
- 新規X-CRSハニカム構造を提案し、X-CRS-30構成で弾性率148%、破壊応力133%、プラトー応力102%の向上を実現した
- X-CRS-30構成の平均比エネルギー吸収量(SEA)は1.225 ± 0.015 kJ kg−1で、既存構成より高い値を示した
- PLA材料を用いた積層造形と準静的圧縮試験により、3つのX-CRS構成の機械的特性を検証した
新材料・新構造による機械的特性向上の研究成果であり、エネルギー吸収材や軽量構造材料分野の応用可能性を示す。具体的な数値(弾性率148%向上、SEA 1.225 kJ/kgなど)で性能改善が定量化されており、材料分野の技術進展として投資判断に寄与する。ただし学術研究段階であり、商用化や企業との関係は未確認。