オフィスビルにおける複合型太陽光熱・空気熱源ヒートポンプ暖房システムの性能評価と炭素排出削減分析
Performance Evaluation and Carbon Emission Reduction Analysis of a Coupled Photovoltaic Thermal and Air Source Heat Pump Heating System in Office Buildings
太陽光熱(PV/T)コレクターと空気熱源ヒートポンプ(ASHP)の複合暖房システムが、オフィスビルの炭素排出削減と寒冷地でのASHP性能低下緩和のために提案された。PV/Tパネルを循環水で冷却して発電効率を高め、温められた水でASHPの蒸気入口空気を予熱することで、着霜や除霜の頻度を低減する。西安市のオフィスビルを対象にTRNSYS 18.0モデルで検証した結果、PV/Tの複合効率は17.56%向上し、エネルギー消費は19.9%削減され、平均COPは3.2を達成した。各気候帯でCOPは11.5~24.6%上昇し、50年間の炭素排出量は16.4~26.2%削減され、オフィスビルの低炭素暖房推進を支持するものである。
- PV/Tコレクターと空気熱源ヒートポンプの複合暖房システムをTRNSYS 18.0で検証し、エネルギー消費19.9%削減、平均COP 3.2を達成した
- 50年間の炭素排出量を16.4〜26.2%削減可能と試算した
本記事は、オフィスビル向け低炭素暖房システムとしてPV/Tコレクターと空気熱源ヒートポンプの複合技術の性能検証結果を示したものであり、再生可能エネルギー分野の実用化研究として一定の関心はあるものの、特定企業の業績や市場展開に直結する投資イベントではなく、学術的な性能評価レベルの内容である。エネルギー領域の研究成果として分類できるが、投資判断を直接動かす事象とは言い難い。