Visa、自社決済ネットワークのバグ発見にMythosを活用、そのハーネスをオープンソース化
Visa used Mythos to hunt for bugs in its own payment network, then open-sourced the harness that made it possible
Visaは、決済ネットワークの脆弱性発見のためにAnthropicのClaude Mythosを活用し、その過程で発見されたマイナーな弱点を悪用可能なエクスプロイトチェーンに繋げた。Visaのテクノロジー担当社長であるRajat Taneja氏は、この発見プロセスを可能にした「Visa Vulnerability Agentic Harness」をオープンソースとして公開した理由や、従来の脆弱性修正指標に代わる独自の指標「Mean Time to Adapt (MTTA)」について説明した。MTTAは、脆弱性の発見だけでなく、それが実際に悪用可能かどうかの確認、修正、そして攻撃経路が閉鎖されたことの証明にかかる時間を測定する。Visaは、AIによる攻撃に対応するため、防御側もエージェンティック(自律的)である必要があるとし、サプライヤーのセキュリティ対策やオープンソースコンポーネントの強化、AIエージェントのトランザクションにおける信頼性確保にも注力している。Visaは、GitHubで公開されているハーネスやMTTAの考え方を、特別な予算なしでセキュリティチームが導入できるとしている。
- Visaが決済ネットワークの脆弱性発見にAnthropicのClaude Mythosを活用し、エクスプロイトチェーンを構築した
- Visaが脆弱性検出プロセスを「Visa Vulnerability Agentic Harness」としてオープンソース化した
- Visaが従来の脆弱性修正指標に代わる独自指標「MTTA(Mean Time to Adapt)」を導入した
本記事は、グローバル決済インフラを担うVisaがAIエージェント技術を自社のセキュリティ運用に実装し、さらにそのツールをオープンソースとして公開した具体的な事例を示している。Claude Mythosのような最先端AIが現実の決済ネットワークの脆弱性発見・悪用検証に使われた点は、セキュリティ領域におけるAIエージェントの実用的価値を裏付けるものだ。また、MTTAという新たな指標の導入は、従来の脆弱性管理のKPIがAI時代に適さなくなりつつあることを示唆しており、セキュリティ運用のベストプラクティス変化を先読みする投資家にとって有益な情報である。Visaが「AI攻撃に対抗するには防御側もエージェンティックである必要がある」と明言した点は、セキュリティ製品・サービスの方向性にも影響を与えるだろう。