PLA廃棄物からの太陽光水素製造向け、アップコンバージョン・プラズモニック・ファブリ・ペロー共振器におけるカスケード光アップサイクリング
Cascaded Photon Upcycling in an Upconversion-Plasmonic Fabry-Pérot Cavity for Broadband Solar Hydrogen Production from PLA Waste
太陽光水素製造における可視・近赤外光(太陽スペクトルの約95%)の利用効率向上のため、アップコンバージョン・プラズモニック・ファブリ・ペロー共振器(Al/NaYF4:Yb3+,Tm3+/Au/TiO2)を設計した。この構造では、NaYF4:Yb3+,Tm3+層が共振器の誘電体媒体として機能し、光の多重反射と近赤外から紫外・可視光へのアップコンバージョンを促進する。アップコンバートされた光は、隣接する金(Au)層により表面プラズモン共鳴を介してさらに集光され、ホット電子の生成とTiO2への注入を促進する。最適化された構造は、ポリ乳酸廃水から60.57%の広帯域吸収効率と19.86 mmol·g−1·h−1の水素発生率を達成し、これは未処理のTiO2と比較して124倍高い。この技術は、広帯域太陽光ハーベスティングとプラスチック廃棄物から水素への変換のためのスケーラブルな戦略を提供する。
- PLA廃棄物からの太陽光水素製造向け共振器を設計し、19.86 mmol·g−1·h−1の水素発生率を達成(未処理TiO2比124倍)
- 最適化された共振器構造で60.57%の広帯域吸収効率を達成
本技術は太陽光水素製造の効率を劇的に向上させる可能性があり、特にプラスチック廃棄物(PLA)を原料とした水素製造を実現する点がユニーク。未処理のTiO2比で124倍の水素発生率は極めて高い数値であり、廃棄物処理とグリーン水素製造の両課題を同時に解決する技術として注目に値する。ただし現時点では実験室レベルの成果であり、量産化や実用化に向けた追加検証が必要。