Anthropic、科学者向けAIワークベンチ「Claude Science」を発表
Claude Science, an AI workbench for scientists
Anthropicは、科学研究の加速を目指すAIワークベンチ「Claude Science」を発表した。このアプリは、研究者が日常的に使用するツールやパッケージを統合し、監査可能な成果物を生成し、柔軟なコンピューティングリソースへのアクセスを提供する。Claude Scienceは、文献分析、多段階の研究実行、図や原稿の改良を支援し、全ての出力には作成履歴が付随するため、結果の検証と再現が可能となる。macOSやLinuxのローカル環境、またはリモートマシン上で利用できる。60以上のキュレーションされたスキルとコネクタにアクセス可能な一般エージェントと、専門エージェントが連携し、引用や計算をチェックするレビューアージェントも搭載されている。現在、Claude Pro、Max、Team、Enterpriseユーザー向けにベータ版が提供されており、今後ユーザーからのフィードバックを収集しながらプラットフォームを改善していく予定である。また、科学研究プロジェクトを支援するため、最大50件の「AI for Science」プロジェクトに最大3万ドルのクレジットを提供し、Modalも一部プロジェクトに最大2,000ドルのコンピューティングリソースを提供する。応募は2026年7月15日まで受け付けている。
- Anthropicが科学研究向けAIワークベンチ「Claude Science」をベータ公開した(Pro/ Max/ Team/ Enterpriseユーザー向け)
- 科学研究プロジェクト向けに最大50件の「AI for Science」プロジェクトへ最大3万ドルのクレジット提供を発表
- Modalが一部プロジェクトに最大2,000ドルのコンピューティングリソースを提供する
AnthropicがClaudeを科学研究のワークフローに特化させた「Claude Science」をリリースした点は、AIスタートアップ間の差別化競争が「汎用チャットbot」から「領域特化型エージェント・ワークベンチ」へシフトしていることを示す。60以上のキュレーションスキル・コネクタ、監査可能な成果物生成、レビューアージェント機能などを備え、科学分野でのAI活用を本格的に狙った製品であり、競合するOpenAIやGoogleの研究支援向け製品との競争を激化させる。また、「AI for Science」プロジェクトへのクレジット提供は、初期ユーザー獲得とエコシステム形成を狙った戦略的投資であり、今後の科学研究分野におけるAIプラットフォームのデファクトスタンダード争いにおいて重要な一手と見られる。