病院や大学が90%低コストで既存薬の転用研究を実施
Hospitals and universities repurposing drugs at 90% lower cost
キングス・カレッジ・ロンドンの研究によると、病院や大学が既存薬を後期臨床試験で転用する研究において、製薬業界の研究コストの90%以上削減できることが明らかになった。この「隠れた」研究システムは、特許システム外で運営され、安価なジェネリック医薬品を活用することで、がん治療薬を失明治療に転用したり、乳がん治療薬を予防薬に変更したり、抗炎症薬をCOVID-19治療に用いるなどの事例がある。ジェネリック医薬品の転用は、専門知識、リスク、資本の参入障壁が低く、製薬企業が特許切れで関心を失った後も、病院や大学が患者への貢献やキャリアアップを動機として研究を進めている。
- キングス・カレッジ・ロンドンの研究により、病院や大学による既存薬の転用研究は製薬業界の研究コストの90%以上を削減可能と判明
- 特許システム外で運営され、安価なジェネリック医薬品を活用した転用研究が実際に進行中(がん治療薬を失明治療に、乳がん治療薬を予防薬に、抗炎症薬をCOVID-19治療に転用)
病院や大学が既存薬の転用研究を特許システム外で低コストに実施している点は、製薬企業の独占的な収益構造に影響を与えうる。新薬開発の代替経路として、ジェネリック医薬品の転用が専門知識・リスク・資本の障壁を低くしているため、従来の製薬R&D投資の収益性や市場の競争環境が変化する可能性に注目すべきである。