SpaceXの2040年収益予測4.3兆ドルは極めて非現実的
Why SpaceX 2040 Revenue FCST $4.3T in highly unlikely
SpaceXの新規株式公開(IPO)時の評価額は1.77兆ドルで、サウジアラビアのアラムコ(1.7兆ドル)を上回り史上最大となった。公開されるのはその約4%(約750億ドル)で、残りはインサイダーが保有する。Morgan Stanleyは、SpaceXの2040年の収益予測を3.4兆ドルと提示しているが、これは前年比182倍に相当する。記事では、この予測が過去の企業の成長率と比較して、特に巨大なベースからの成長という点で統計的に極めて非現実的であると指摘している。例えば、テスラは15年間で62%の成長率を達成したが、SpaceXが予測通りに成長するには、より大きなベースから41.5%の成長率を維持する必要がある。さらに、予測されるEBITDAマージン79%は、アラムコの55%やソフトウェア企業の45%を大幅に上回り、3.4兆ドルという収益は、過去にウォルマートが記録した最高収益の5倍に相当する。また、SpaceXの収益が2040年までに米国経済全体の約6%を占めるという予測も示されている。さらに、SpaceXの株式の浮動株比率が5%未満であるため、インデックスファンドによる強制的な買いが価格を押し上げ、ロックアップ期間終了後にインサイダーが売却する機会を作り出すという市場のメカニズムについても言及している。最終的に、この記事は、SpaceXの成長予測が現実的ではなく、市場がインデックスの再構成を利用して価値を創出している可能性を示唆している。
- SpaceXのIPO時の評価額は1.77兆ドルで、サウジアラムコの1.7兆ドルを上回り史上最大となった
- Morgan StanleyはSpaceXの2040年収益予測を3.4兆ドルと提示している
- 予測されるEBITDAマージン79%は、アラムコの55%やソフトウェア企業の45%を大幅に上回る
SpaceXのIPO評価額1.77兆ドルがアラムコを超え史上最大になった点は注目に値するが、本記事の核心はMorgan Stanleyの2040年収益予測3.4兆ドルの非現実性を統計データで暴いた点にある。過去の巨大企業の成長曲線と比較して、規模が大きいにもかかわらず異次元の成長率を前提としたバリュエーションとなっており、インデックス再構成を利用した価値創造メカニズムにも触れられている。投資家としては、IPO時の期待値が過熱している可能性を冷静に評価する材料として有用。